いわて若者会議2018 いわて若者会議 若者が地域の課題解決を目指して自…
2016.9.16(金)
いわてで活躍するいわての若者や団体を紹介する「いわてびと」めっけ!
※「めっける!めっけだ!」は、岩手県など東北地方の方言で「見つけた!」「発見!」という意味。
第21回は、9月24、25日に行われる「いわて若者文化祭」で地元の高校生と共にオリジナル料理の開発・販売を手掛ける「岩手・盛岡らあめん同好会」、合同会社ゴリロックス代表の小野寺生朗さん(37)をめっけ!
第21回 小野寺生朗(おのでらもゆる)さん
【小野寺生朗】(上段右)
1978年生まれ。食に関わる情報配信、イベント実施、商品開発、人の交流を仕事の核とした「合同会社ゴリロックス」代表。「岩手・盛岡らあめん同好会」の会長でもある。
【八重嶋和明】(上段左)
1979年生まれ。盛岡市黒石野に本社を置く「有限会社 秀吉」の社長付 店舗マネージャー。
【葛西冬樹】(上段中)
1986年生まれ。盛岡市中央通りにある「Bar-Kitchen TO-JU」店主。創作料理が人気。
【盛岡桜誠高校 調理同好会】
調理科で学ぶ生徒だけが入会できる。本年度は13人が所属している。
【岩手・盛岡らあめん同好会】
「ラーメンが岩手の観光資源になればいい」と2013年にソーシャルネット・ワーキング・サービス(SNS)のフェイスブック内に立ち上げたのが始まり。会員が、県内・市内で食べたおいしいラーメンの情報を提供し、共有している。
【いわて若者文化祭】http://i-w-bunkasai.net/
「次代を担う若者に、日頃培った文化芸術の発表の場を提供するとともに、文化活動を通じた交流の場を創出すること」「復興とその後の岩手の未来に向け、若者による文化活動がさらに活発になることにより、日々の生活に潤いが生まれるなど生活の質や地域の魅力が向上すること」「岩手県全体の文化芸術の新たな魅力を高め、岩手の情報発信力を強化すること」を目的に平成26年度から開催されている。
〇平成28年度の開催情報
開催日時/ 平成28年9月24日(土)~25日(日)
開催場所/[盛岡市] プラザおでって、岩手銀行赤レンガ館(岩手銀行旧本店本館)、もりおか歴史文化館前広場、肴町商店街
はじめまして、コネックです。
こんにちは。小野寺生朗です。まだ、みんなそろってないよ。
仲間がたくさんいるクサ?
誠桜高校の生徒さん以外に、きょうは僕を含めて3人。みんな、盛岡市内で飲食店をやっている料理人たちです。
プロの料理人がたくさん集まっての試作会!高校生たちも勉強になるクサね。
こんにちは!
あ、こんにちは!コネックです。
盛岡誠桜高校3年、調理同好会会長の阿部哲太です。
3年の對馬稔です。
3年の佐々木瑠華です。
よろしクサ!ところで…調理同好会って?
食物調理科で学んでいる生徒だけが所属できる会です。今は13人で活動していて、「いわて若者文化祭」では小野寺さんたちと一緒に料理の販売をします。
いわて若者文化祭のチャレンジマーケットで何かやれないかという話が最初に出たときに、せっかくだから学生主導でやってみたいと、ひらめきました。
誠桜高校の調理同好会は、これまでも文化祭や地域のイベントでいろいろなおいしいものを販売してきました。今回は、従来の商品をさらにパワーアップさせていきます!
おいしいもの!!おいしいものを食べると幸せになるクサ。
そうなんですよね。きょうは前回の会議を生かして、さらに改良を重ねた試作品を持ってきましたよ!
…!!?誰クサ?
はじめまして。小野寺さんと一緒に活動をサポートしています、葛西冬樹です。金髪の生徒じゃないクサ(笑)
八重嶋和明です。
ビックリしたクサ!ずいぶん大人っぽい生徒さんがいると思ったクサ。おじゃましてます、コネックです。これで、全員そろったクサ?
はい。全員集合です。じゃあ、そろったところでさっそく、葛西さんに試作品を出してもらいましょうか。
はい。じゃあ、みんな、試食の準備お願いね。
小野寺さん、八重嶋さん、葛西さんの三人は今回どうして一緒にこの取り組みに関わることになったクサ?
八重嶋さんと葛西さんとは一緒に料理教室を開催しているなど、もともと知り合いでした。二人とも同年代で気が合いますし、料理の技術も確かなので、「いわて若者文化祭」のチャレンジマーケットのフードプロデュースを一緒にやらないかと誘いました。
小野寺さんから話を聞いて、ぜひ協力させてほしい、と。
誠桜高校と盛岡農業高校の2校とコラボレーションすることになったのは、なんでクサ?
誠桜高校さんは、前からイベントで料理を作って販売するなど、積極的に活動をしている学校です。盛岡農業高校さんとも以前別のイベントでつながりがあったので、がんばっている生徒たちと一緒にやろうと誘ったところ、良いお返事をいただけました。
どうして「生徒主導」というキーワードをひらめいたクサ?
そもそも「食」というのは、食べる人と作る人がいてなりたちます。そして、その先には生産者さんがいる。私はそのちょうど中間のようなポジションにいて、食を通じて人と人とをつなげていきたいと思っています。
つなげるものは、人と人だけではありません。これから料理の世界に飛び込んでいこうとしている子どもたちのさまざまな可能性もつないでいきたい。だから、調理科や農業高校に通っている生徒さんたちと、一緒に取り組みたかったのです。
なるほど!それで今回の夢のコラボレーションが実現したクサね!みんなで一生懸命考えて決まった、出品予定の料理を教えてほしいクサ?
あれ?もう食べてる…?
「ファン多し!誠桜高校パウンドケーキいろいろ」
「特製おにぎらず ユッケジャン味」
「タルタルたっぷりタルティーヤ(トルティーヤ)」
「秋刀魚のまぜメシ」を、販売予定です!!
ち、近いクサ。圧がすごい。
パウンドケーキはそもそも、誠桜高校のみんながこれまでのイベントで売っていたもの。前回試食させてもらったら、本当においしかったです。パウンドケーキを作ったのは、對馬君だよね?本当に上手に作れていました。
ありがとうございます!(照)
トルティーヤは、あえてシンプルにしてみました。タルタルソースをたっぷり味わってもらうためです。
タルタルソースたっぷり!聞いただけで美味しそうクサ。
タルタルソースに使っているタマネギは、盛岡農業高校さんが栽培したものです。盛岡農業の生徒さんたちには「いわて若者文化祭」で販売員などとしても協力してもらいます。
二つの高校と地元料理人が一丸となっているクサ。
いろいろなつながりが増えることで、チャレンジできることの幅も広がります。
メニューもたくさんクサ!おにぎらず、おいしいクサ?
間違いなくおいしいです。中に入っているお肉の味付けも最高。
肉の量は、もっと少なくてもいいんじゃないかな。食べてみて、どう?
肉の味がきちんとしているから、少なくても大丈夫です。レタスをはさんだことで、シャキシャキ感もあって、食感が変わるのもいいと思います。
ただ食べるだけじゃなく、きちんと意見を出し合って良い商品を生み出していくクサね。
味だけではなく、今回は、販売するという観点もきちんと考えることが必要ですよ。
販売するという観点…?
そう。例えば…、ごはんの量ももう少し少なくてもいいんじゃないかな。それひとつ食べると、どうなる?
結構おなかいっぱいになります。
せっかくたくさんの種類を作ったんだから、たくさんのものをいっぱい食べてほしいよね。ひとつに全力投球するのではなく、色んなものをいっぱい食べてもらえるように工夫しよう。
なるほどクサ。せっかくおいしいものがたくさんあるから、どれも味わってもらえた方がいいクサ!大人たちが経験を生かして的確なアドバイスをすることで、商品の味だけではなく、販売するということも勉強できるクサ。
今までのイベントではどうだったクサ?
前のイベントでも、おにぎらずを作ったことがあります。具材は2種類で、合計50個。でも、すぐになくなってしまったんです。
おにぎらずは、ひとつひとつ作るのに意外と手間がかかるので、たくさんは販売できないと思います。でも、さすがに50個ではすぐになくなる。今回は人数や調理スペースなどを加味して、倍の100個を目標にしませんか。
おにぎらず専用係を配置できれば、100個は作れると思います。
今回はさんまの混ぜご飯もあります。おにぎらずもあります。そうしたら、汁物がほしくならない?豚汁とか、売りますか?
やります!!!
おぉ!またまメニューが増えたクサ。
豚汁なら、作るのも簡単です。そんなに作業が増えることもないと思います。
みんなで話し合うと、たくさんの発見があるクサね。
プロの料理人の方たちと、食材から考えてレシピを作っていく、という経験は初めてのことです。本当に良い経験ができているなと感謝しています。
みなさんは、この活動を通して、誠桜高校のみんなや若者たちに、どんなことを伝えたい、どんな想いを持っているクサ?
将来的に、若い人たちに「食」という業界に興味を持ってほしいと思っています。食べる楽しさはもちろんですが、作る楽しさも知ってもらいたい。その先には、おいしそうに食べてくれる人たちの笑顔があります。
そうして、岩手の「食」がもっともっと盛り上がっていけばいいですね。
何事にも共通して言えますが、「やっていておもしろい」ことってとても大切。そうでなければ長続きしません。
そう。だから、楽しい・おもしろい、を大事にしています。そこを追求した結果、あんまり利益がでなかったな、なんてことも正直ありますが、でもそれでも「食」を通じて人と人とをつなげる活動は続けていきたいです。
楽しく、ね。だから続けられていますよね。
そうです。楽しくです。
岩手って、いいものがたくさんあるんですよ。おいしいものも多い。でも、奥ゆかしくてPRが苦手なのが県民性だと思います。私は、せっかくあるその「いいもの」をもっともっと発信していきたいのです。
確かに、岩手にはいいところ、おいしいもの、いっぱいあるクサ!
そのことを若い人たちにちゃんと知ってもらうには、ただ話したり見せたりするだけでは効果が薄いと思います。
だから私たちは、料理を作る体験や、実際に味わってもらうということに力を入れています。今後も、経験してもらえるイベントを増やしたいですね。
実際にプロの料理人とレシピを考案し、試食し、販売するみんなは、将来の「食」業界を担うかも知れないメンバークサね。みんなは、料理が好きクサ?
料理を作るのは楽しいし、食べてもらうのもうれしい。どっちも好きです。
当日も、愛のこもったおいしい料理を作ります!
すばらしいクサ!コネックにも、おいしい料理作ってクサ!
ぜひ、「いわて若者文化祭」に来てください!!待ってます!
だから、近いクサ…(笑)