いわて若者会議2018 いわて若者会議 若者が地域の課題解決を目指して自…
2017.2.24(金)
いわてで活躍するいわての若者や団体を紹介する「いわてびと」めっけ!
※「めっける!めっけだ!」は、岩手県など東北地方の方言で「見つけた!」「発見!」という意味。
第26回は、2016年に設立された葛巻町牛飼い女子の会「プエラリエワンズ」会長の村澤真澄さん(38)をめっけ!
第26回 村澤真澄(むらさわますみ)さん
【村澤真澄】
1979(昭和54)年2月9日生まれ。葛巻町出身。
葛巻町で乳牛の飼育を行う「村澤牧場」の牛飼い女子。2016年に葛巻町牛飼い女子の会「プエラリエワンズ」を結成し、会長に就任。
【プエラリエワンズ】
2016年3月8日に結成された葛巻町の牛飼い女子会。会の名前であるプエラリエワンズは、葛巻町の町名にある葛の花の属名「プエラリア」に由来する。
はじめまして!コネックサ!
はじめまして、コネックサさん。プエラリエワンズ会長の村澤です。
コネックサじゃないクサ!コネック!クサ!
あ。また間違えました…
また???
私たち、葛巻町牛飼い女子の会「プエラリエワンズ」。名前の由来は、町名の葛の花の属名に由来するんです。
ふむふむ。
Pueraria、なんですけどね。正しくは。
でも、私はプエラリア、じゃなくてプエラリエ、って勘違いしていて。
まさか、勘違いで会の名前をつけちゃったクサ!!?
ちゃんと気付きはしましたが、会員さんが「会長の勘違いだけど、なんとなくプエラリエってかわいいからそのままで」って(笑)
同じ勘違いでも、プエラリエはかわいいけれど、コネックサはかわいくないクサ!
コネックは、コネックサ!
ごめん、ごめん。わかったクサ。(笑)外寒かったでしょ?うちのホットミルク飲みませんか?
飲みたいクサ!!
ごちそうさま。また来ます!
ちょっと、ちょっと!インタビュー!!!
気を取り直して、インタビュークサ!
プエラリエワンズは、2016年の3月に結成したクサね?
そうです。最初は葛巻で牛飼い女子の会を立ち上げるなんて無理だと思っていたんですが、やってみたら意外とできました。
なんで無理だと思っていたのに、結成に向けて動いたクサ?
他地域の牛飼い女子の会の方と交流する機会が多くあって。
その度に、とても刺激を受けて帰ってきました。牛談義で盛り上がるのが、想像以上にしあわせで。
気持ちが満たされたクサ?
そうなんです〜!
で、そのしあわせを共有できた友だちと二人で盛り上がって「葛巻でもやろう!」って。
熱い思いがあったクサね!
熱い思い、というより、根本にあるものは、もっとささやかな願いです。
葛巻の牛飼い女子の中には、町外から嫁いできた人も多いです。
ふむふむ。
そんないろいろな人たちも含めて、日常会話で牛談義がしたい。地域として、牛の話ができるお友だちを増やしたい。それがベースですね。
結成してもうすぐ一年、そんな願いは叶いそうクサ?
牛飼いと聞いて皆さんが“ぱっ”と思いつく、農家さんだけでなく、獣医師や授精師などもみんな含めて、牛に関わる人はみんな牛飼いだと私は思うんです。
だから、さまざまな立場で牛に携わる人たちで、プエラリエワンズは成り立っています。
わたしは乳牛の農家ですが、肉牛やさんのことはあまり知らなかったし、活動を通して知る新しいことがいっぱいです。
活動は、何をしてるクサ?
会員同士で牛舎を見学したり、市場へ行ってせりの様子を見たり。
他地区女子会との交流会なんかもありますよ。
一言で「牛」と言っても奥が深いクサね!
そうなんです。だから、やりはじめると楽しくなる。
でも、深い牛談義をしたい人と、そこまではまだついていけない人との間には、やっぱり差があります。
深い話ばかりでも、ダメクサ?
はい。プエラリエワンズは牛飼いの人材育成のためのサークルではありません。
牛飼いに対してアレルギーを持たれるのは悲しいですよね。だから、バランスを見て、活動も考えています。
苦労もあるクサね。
でも、楽しい。
牛飼いも、女子会も、どちらも!
パワフルクサ。すばらしいクサ。
村澤さんに育てられる牛はしあわせクサね。
牛は言葉をしゃべらないから、様子から読み解かなくちゃいけない。
元気なのか、調子が悪いのか、おなかがすいているのか…ちゃんと気にかけて、小さいうちはどの子も思いきりかわいがります。
ふむふむ。
そして、ある程度大きくなったらしつけをする。
かまって育ててあげた子は、人慣れした穏やかな子になる気がしています。
牛への愛情いっぱいクサ。
牛飼いにもそれぞれ好みがあるんですよ。
私は、目のパッチリしている子と、長いまつげが伏していてしおらしい子が好みです。
おもしろいクサ!他には?
足が長い子が好き、とか、背筋が真っすぐだと美人、とか(笑)
牛の美人コンテスト、みたいなものもあるんです。
美人(牛)コンテスト!!?
シャンプーやカラーリングをしてあげたり、しっぽをきれいにして三つ編みにして、ほどいてきれいなウエーブをつくったり(笑)
すごいチヤホヤされ具合クサ。
そう。だから、代表の子たちはみんな、キリッと立って「私が一番きれいよ」って顔をしているように見えるんです。
自分の牛が美人と言われるのは、私もうれしいです。
うれしいことの一つクサね。
私は牛乳を生産して、その先にいるみなさんにしあわせになってほしいと思っています。
ケーキの材料などになって、また自分のところに帰って来れば、私もしあわせ。
自分の素材が加工されて、もっともっと多くの人へ届く。食料供給の一端を担っている自信をもって、プロフェッショナルでいたいです。
自信を持って、素材を出す。すばらしいクサ。
女子会を県や地域全体で行うことって、畜産レベルの底上げになると思うんです。
自分たちのブランドをもって、他県とも競い合っていかないと。
自分たちだけが良ければいいのではなく、地域としてのブランド力をつければ、まち全体が発展していくはずです。
岩手や葛巻の盛り上げにもつながるクサね!
これからも、おいしい牛乳、おいしいお肉をよろしクサ!
任せてください!!