2017.2.1(水)

タイトル「いわてびと」

〜 番外編その11  葛巻町の魅力をどうぞ!!  葛巻町役場/いらっしゃい葛巻推進室/臨時職員 河野晃大さん 〜

    

いわてで活躍するいわての若者や団体を紹介する「いわてびと」めっけ!

※「めっける!めっけだ!」は、岩手県など東北地方の方言で「見つけた!」「発見!」という意味。

番外編では、いつものコネックさんではなく、岩手県庁の若手職員が若者を取材しています!
葛巻町に移り住み、自ら感じる葛巻町の魅力を発信する河野晃大さんをめっけ!

 kono01(写真提供:河野さん)

  東京都出身の河野晃大(こうの あきひろ)さんは、東京の大学を卒業後、平成28年4月より葛巻町役場で勤務しています。鹿児島県奄美市(奄美大島)に生まれ、父親の転勤に合わせて青森県や鳥取県などに住まわれたことがある河野さんが、これまで縁が無かった葛巻町に住むこととなったきっかけ、葛巻町でどのような仕事をされているのか、そして生活の実態を伺いました。

 1 移住のきっかけ
-葛巻町に移住したきっかけはなんでしょうか。

一応、東京で就活もしていたんですが、心は地方移住に向いていました。とりあえず東京から離れたかったんですね。それで、これまでつながりのあった秋田県の鹿角市とか青森県の弘前市などを考えてたんですけども、たまたま移住フェアみたいな所で、ボソッとエネルギー問題に関心がある事について喋ったら、久慈市の地域おこし協力隊の方が「じゃあ隣の葛巻町ブースに行ってみれば」と紹介してくれて、今、僕の隣の席で仕事をしている遠藤係長に会ったことがきっかけです。そこで、何かこう、「人柄がいいなぁ」みたいに思ったんですね。そのうえ、住まいも用意されているし、仕事もあるということで、そこで何とも言えぬ安心感があったんです(笑)。

その後、葛巻町を初めて訪れてみたのですが、すぐに「ここにしよう!!」ということになりました。その時は、「絶対葛巻じゃなきゃダメだ!」という強い想いでは無く、こういう場所で暮らしてみたい、ここで再生可能エネルギーの現場を見てみたいという憧れのような気持ちでした。

 


 2 葛巻町での生活

kono02カラフルな定住促進住宅。(写真提供:河野さん)

 -葛巻町ではどういった生活をされているんですか。

平成28年2月に葛巻町が整備した、オール電化で蓄熱暖房付きのかなり快適な「定住促進住宅」に住んでいます。月額3万円の家賃ですが、20代まではさらに半額になります。

新しい住宅が確保されていたっていうのは大きかったですね。古民家に憧れはありますけど、やっぱり実際に話を聞いてみると、住宅は新しいものの方が過ごしやすいそうです。

今2棟あるんですが、1棟はもう満室で、僕が住んでる所は3部屋空いてる状況です(H28.12.22時点)。最大5年間までという入居期間はあるのですが、移住を考えている人には是非おススメします。

 -場所は、職場から近いんですか。

車で15分程の所で、ちょっと距離がありますので、移住と同時にマイカーも購入しました。1回事故っちゃいましたけど。移住してから最初の冬、12月の初め頃かな?凍った路面で1回転しまして…。バンパーが破損し、タイヤはパンクして、ホイールが歪んで…僕は無傷だったんですけど、雪国の洗礼を受けましたね…(笑)。

やはり、移住してきて一番の懸念事項って「冬」ですね。とにかく何よりも…寒さもそうだし、雪もそうだし、車の運転もそうだし。

 

kono03 ドラムを楽しむ河野さん。(写真提供:河野さん)

 -休日はどういったことをされているんですか。

僕は部屋にテレビもパソコンも無いんです。さすがにスマートフォンは持っていますが。ですから、結構外に出ていますね。炊飯やお茶・コーヒーに使う湧き水汲みは定期的にやっています。美味しい水がすぐそばにあるのは山間部ならではの魅力ですね。

それから、町役場の裏にある農地を借りています。0.5アール程度ですが、これでも機械を使わずに耕すのは結構大変ですよ。トマトやナス、ニンジンなどを作っていますが、中でもわんさか採れるバジルから作るパスタソースは一人暮らしの強い味方です(笑)。

部屋にいるときは、コーヒーを飲みながら本を読んだり、ギターを弾いたりしています。あとはご近所さんの蔵にあるドラムを叩かせてもらっています。朝から晩まで近所を気にせず叩き放題。これは東京に住んでたらなかなかできないんじゃないでしょうか。

 


 3 葛巻町の魅力発信!!

kono04パソコンに向かう河野さん

 -現在どういうお仕事をされているのか教えてください。

主にフェイスブックを使って、移住定住に関する町の施策や、町に関する話題、町内のおすすめスポットなどを日常的に情報発信しています。あとは「田舎の暮らし方ブログ」という、地方暮らしに憧れる方向けのブログサービスにも記事を投稿しています。ちなみに平成28年10月にブログ運営会社の賞に入賞することができました。

そういえば、先ほどお話しした事故の件を記事にしたのですがすごいアクセス数になっていて…ぶっちぎりの人気記事になっていました(笑)。正直複雑な気分ですが、やっぱりみんなそういうところが気になるようですね。閲覧数は一週間で200件程度、見てくれる方は少しずつ増えてきてます。

 -再生エネルギー関係の仕事に惹かれたことがきっかけで葛巻町にいらしたということですが、今のお仕事の中で関わりはあるんですか。

直接的な関わりは今のところは無いですが、町の魅力を情報発信するにあたって「再生可能エネルギーで160%の自給率を誇っている」ポイントは大いにPRしています。葛巻町の再生可能エネルギーの取り組みに対する注目度は非常に上がっていて、子育てや環境・エネルギー問題とかに関心がある方が、町の取り組みに惹かれて移住したケースもあります。やっぱり、そういうことに興味がある人にとっては、すごく魅力的な町になっていると思いますね。

 


 4 葛巻町への想い

kono05袖山高原(葛巻町)の風車と乳牛(写真提供:河野さん)

 ―この町が好きだという想いは、来てから強くなったんですか。

はい、そうですね。日増しに大きくなっていったっていう感じですね。それはやはり「ひと」っていう部分が一番。もちろんワインも美味しいし、牛乳もチーズも美味しいしっていうのもあるんですけれども。それから、星空がきれいだったりとか。

何度も言うようですが、「人間性」にすごい惹かれたっていうところですね。厳しい気候と立地条件の中で粘り強く生きてきた、それこそ「岩手らしさ」が最も表れてるんじゃないかな、というような気がします。そうした先人がこれまで積み上げてきたものへの尊敬を忘れずに継承しつつ、違った視点や価値観も取り入れた挑戦をしていきたいと思います。

 


  河野さんからは、葛巻町生活の楽しさがひしひしと伝わってきました。フェイスブックやブログを見て葛巻町が気になった方は、直接魅力を堪能しに、葛巻町にいらっしゃい!!

いらっしゃい葛巻推進室フェイスブックページ https://www.facebook.com/irassyaikuzumaki/

田舎の暮らし方ブログ 葛巻町        https://inaka.arukikata.com/iwate/kuzumaki/