いわて若者カフェ事務局です。
7月5日(日)、岩手町の「いわてユースセンター ミライト」にて、ウェルビーイング探究・実践プログラム「わたしの幸せ、まちの未来。」の第1回を開催しました。
本プログラムは、高校生や大学生が、自分にとっての幸せや大切にしたいことを見つめながら、岩手町でやってみたいことを考え、実践していく連続プログラムです。
第1回となる今回は、認定NPO法人底上げ理事長で、東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科准教授の矢部寛明さんを講師に迎え、「ウェルビーイングを知る・言葉にする」をテーマに、参加者同士の対話やワークを行いました。
ウェルビーイングって何だろう?
はじめに、矢部さんから「ウェルビーイング」という言葉についてお話しいただきました。
ウェルビーイングとは、単に心や体が健康であることだけではなく、人とのつながりがあること、自分らしく過ごせること、やってみたいことに挑戦できることなども含めた、「よりよく生きている状態」を表す言葉です。
一方で、何を幸せと感じるかは人によって異なります。
周囲から見て恵まれているかどうかだけではなく、「自分自身がどのような状態でありたいのか」「どのような時間を大切にしたいのか」を考えることが、ウェルビーイングを捉える第一歩となります。
矢部さんのお話を受け、参加者は、自分がこれまで幸せを感じた場面や、安心して過ごせた時間、大切にしてきた人や出来事などを振り返りました。
自分の幸せを言葉にしてみる
続いて、自分にとってのウェルビーイングを考えるワークを行いました。
普段の生活の中で、「自分は今、幸せだろうか」と改めて考える機会は、意外と多くありません。
参加者は、自分のこれまでの経験を振り返りながら、どのようなときに気持ちが満たされるのか、どのような人や環境に支えられているのかを整理していきました。
最初から明確な答えが出る人ばかりではありません。自分だけで考えていると、言葉がなかなか見つからないこともあります。
そこで、参加者同士で考えたことを共有し、相手の話を聞きながら対話を重ねました。
ほかの人の価値観に触れることで、「自分とは違う幸せの形がある」と気づいたり、逆に「自分が大切にしていたのは、こういうことだったのかもしれない」と、自分自身への理解を深めたりする様子が見られました。
幸せは、一人だけでつくられるものではない
今回の対話を通して見えてきたのは、私たちが感じる幸せは、自分一人の中だけで完結するものではないということです。
家族や友人との関係、安心して過ごせる場所、地域で出会う人、やってみたいことを応援してくれる存在など、周囲の人や環境も、一人ひとりのウェルビーイングに深く関わっています。また、自分自身が誰かの力になったり、地域で何かを始めたりすることが、自分の幸せだけでなく、周囲の人の幸せにもつながることがあります。
「わたしの幸せ」と「まちの未来」は、別々のものではありません。
一人ひとりが大切にしたいことや、「もっとこうなったらいいな」と感じていることの中に、地域をよりよくするためのヒントが隠れているのかもしれません。
「やってみたいこと」の種を見つける
プログラムの後半では、自分が大切にしたいことを踏まえながら、岩手町で気になっていることや、今後やってみたいことについて考えました。この段階では、すぐに具体的な企画を完成させることが目的ではありません。
「こんなことが好き」「こんな時間がもっとあったらいい」「身近な人のために何かしてみたい」といった小さな関心も、地域での実践につながる大切な種です。
参加者は、自分の中にある思いや関心を少しずつ言葉にしながら、これから取り組んでみたいことを探していきました。
矢部さんからは、完成されたアイデアを最初から用意するのではなく、まずは自分の関心を大切にし、小さく動いてみることの重要性も伝えられました。
自分の幸せから、地域での実践へ
今回の第1回は、ウェルビーイングについて学び、自分が大切にしたいことを言葉にする時間となりました。
参加者同士の対話を通じて、自分の考えを深めるだけでなく、異なる価値観を知り、新しい視点に出会う機会にもなりました。
今後は、第1回で見つけた一人ひとりの関心や「やってみたいこと」の種をもとに、岩手町での小さなプロジェクトを考え、実際の行動へとつなげていきます。実践をした後には、その経験によって自分自身や周囲にどのような変化があったのかを振り返り、参加者同士で共有していく予定です。
今回のプログラムで生まれた問いと対話が、参加者一人ひとりの小さな一歩につながっていくことを期待しています。
ご参加いただいた皆さま、講師を務めてくださった矢部寛明さん、そして開催に御協力いただいたNPO法人mirartoの皆さま、ありがとうございました。
今後のプログラムの様子についても、引き続きお知らせしていきます。





