いわて若者カフェ事務局です。
6月26日(金)、いわて若者カフェにて、若者同士がゆるやかにつながり、岩手で活動するゲストの話を聞く交流会「いわてつながらナイトVol.21」を開催しました!
「いわてつながらナイト」は、岩手で面白い取り組みをしている若者をゲストに迎え、学生や社会人といった立場を越えて語り合う交流会です。今回は、食べ物や飲み物を各自で持ち寄り、オンラインでも参加できるハイブリッド形式で実施しました。
今回のゲストは、櫻庭翔吾さん
今回のゲストは、岩手大学農学部4年生で、田舎暮らし探索サークル「NOUTAN」の代表を務める櫻庭翔吾さんです。
櫻庭さんは、高校生までは都会での暮らしに憧れていたそうです。しかし、大学入学後に地域で活動するさまざまな大人と出会い、農家との商品開発や農作業、社会起業家に伴走するプログラムなどに参加する中で、地域で活動する面白さに気づいていきました。
現在は岩手町を主なフィールドに、地域に暮らす人たちが持つ知恵や技術、そこに込められた思いを学生が学び、次の世代へ伝えていく活動に取り組んでいます。
偶然の出会いから始まった、岩手町での活動
櫻庭さんが岩手町で活動を始めた当初は、「農業と学生を掛け合わせて何かできないか」という、まだ漠然とした思いしかなかったといいます。
まずは地域のことを知ろうと、初めて岩手町を訪れた際には、1泊2日で町内を約18キロ歩きました。その途中、道を尋ねたことをきっかけに、味噌作りを続けてきた高齢の女性と偶然出会います。
一度きりの出会いで終わらせず、役場の方にも協力してもらいながら再び訪問し、その後も何度も通う中で少しずつ関係を築いていきました。
現在は、昔ながらの味噌のレシピや、味噌作りに込められてきた家族の物語を残すため、大豆の栽培から味噌作りに取り組んでいます。
このほかにも、ホウキモロコシの栽培から始まる箒作りや、地域に伝わる「ひつみ」作りなどを教わっています。岩手町の気候だからこそ生まれる箒の細かな穂先など、技術だけではなく、自然環境と暮らしの知恵とのつながりも学んでいるそうです。
まずは地域に通い、一緒に楽しむ
櫻庭さんたちは、岩手町で開催されるイベントや子ども食堂にも継続して参加しています。
活動のテーマを最初から決めるのではなく、地域の人と出会い、話を聞き、メンバーが興味を持ったことを見学・体験するところから始めます。関係が深まったものについて、地域の方と一緒にプロジェクトへと発展させていくことを大切にしています。
櫻庭さんからは、「まずは楽しむことから」という言葉もありました。
知識を十分に身につけ、完璧な計画を作ってから行動しようとするのではなく、小さくても行動してみる。その経験から学び、考え、次の行動につなげていくことが大切だと、自身の経験を交えながら話してくれました。
「らしさ」で稼げる地域をつくりたい
櫻庭さんが活動を通して感じているのは、自然や気候、そこで暮らしてきた人たちの営みが、それぞれの地域の個性をつくっているということです。
農業や田舎暮らしの知恵は、単に食べ物や道具を作るための技術ではありません。地域のお祭りや食文化、山の管理、人と人とのつながりなど、地域全体を支える役割も担っています。
櫻庭さんは、こうした地域の個性を100年後にも残していくために、「岩手に残り、『らしさ』で稼げる地域をつくりたい」と将来の夢を語りました。
大学卒業後は岩手県内の金融機関に就職し、仕事を通じて県内のさまざまな地域に入りながら、その土地ならではの魅力を探していきたいとのこと。将来的には、地域の個性を生かした商品やビジネスづくりにも関わっていきたいと話してくれました。
地域の知恵は、どうすれば見つけられる?
後半の質疑応答では、参加者から「地域の方が持つ知恵を、どのように見つけているのか」という質問が寄せられました。
櫻庭さんが教えてくれた味噌作りや箒作り、ひつみ作りの先生たちとの出会いは、いずれも最初から計画されていたものではありません。
道を尋ねたことや、地域の募金活動を手伝ったこと、普段から通っていた団子屋さんに相談したことなど、一つひとつの小さな行動と出会いが、次のつながりへと発展していきました。
「地域のイベントや、人が集まる場所へ実際に足を運ぶことで、自然につながりが生まれていくのだと思います」という櫻庭さんの言葉から、地域に関わる際に大切な姿勢を学ぶことができました。
今回のいわてつながらナイトは、櫻庭さんの行動力や岩手町での活動について知るだけでなく、参加者一人ひとりが、自分の関心から小さな一歩を踏み出すことについて考える時間となりました。
ご参加いただいた皆さま、そして貴重なお話を聞かせてくださった櫻庭さん、ありがとうございました!
今後もいわて若者カフェでは、岩手で活動する若者と出会い、立場や所属を越えて語り合える場をつくっていきます。
次回の「いわてつながらナイト」も、どうぞお楽しみに!






