学童へ出前科学館
~地域の子供たちへ理工学の魅力を伝えよう~
一関工業高等専門学校 女性学生団体 STEAM-nitic
2024年8月22日、一関の学童である赤荻クラブで小学生対象に出前科学館を開催しました。計40名程度の5~6年生の児童を対象に簡単な実験を行いました。菜の花プラザでも開催した「暑いのに凍る!?一瞬で凍るホットアイス」と「色が変わる不思議な液体」を実施しました。
実験の前に、クイズ形式で簡単な説明を行い、その後、実験にあたっての注意事項を守れることを約束してから実験に取り組みました。
暑いのに凍る!?一瞬で凍るホットアイス
ホットアイスの実験では、酢酸ナトリウムを熱湯に溶かし、飽和溶液に近い水溶液を作ります。これを冷やし、酢酸ナトリウムの結晶が付いた割りばしを溶液に入れて刺激を与えると、一気に結晶化が進み、凍ったように見えますが、容器は暖かくなります。この実験はやや難しく、失敗もありましたが、児童たちはあきらめずに成功への方法を考え、何度も挑戦して見事に成功させました。
色が変わる不思議な液体
ぶどうジュースやマロウブルーなどに含まれているアントシアニンと酸性・アルカリ性との反応で色が変わる実験を行った。トイレ用洗剤やお酢、台所用洗剤、乾燥材など身の回りにあるものを使用しました。
プチ科学館
実験終了後、一関工業高等専門学校の数学・物理教員が所有するおもしろおもちゃや、3Dプリンターで作成したおもちゃの展示を行いました。児童たちは、物理の要素を含んだこれらのおもちゃに夢中になって遊んでいました。
まとめ
赤荻クラブでは、小学校高学年向けに難しめの実験を実施しました。学童の先生、児童30人(途中で10人程度帰宅)に筆記アンケートを行いました。「科学に興味を持ったか」という質問に「持った」26人、「すこし持った」4人という結果になり、楽しかったに28票、またこのイベントがあったら行きたいに29票という結果になった。感想では、「科学に興味を持ち、違う科学もやってみたいと思いました」「わからない単語などが出てきたけれど、それを詳しく説明してくれて楽しく実験ができた」といったコメントが寄せられた。先生からは、「子供たちが生き生きと楽しそうに参加してました。」といったコメントをいただきました。
STEAM-niticとは
理工学の魅力をより多くの人に伝えたい!という思いから発足した一ノ関工業高等専門学校(NITIC)の女性学生団体です!サイエンスカフェや出前講座等を通して活動を行っています!
理工学生が小学生を対象に「遊び×科学」の体験学習の場を提供することで、子供たちの知的探求心を刺激し、科学へ興味を持ってもらうことを目指しています。