いわて若者会議2018 いわて若者会議 若者が地域の課題解決を目指して自…
2016.5.23(月)
いわてで活躍するいわての若者や団体を紹介する「いわてびと」めっけ!
※「めっける!めっけだ!」は、岩手県など東北地方の方言で「見つけた!」「発見!」という意味。
第17回は、野田村で体験交流事業に取り組み、野田の魅力を発信しているNPO法人「のんのりのだ物語」の下向理奈さんを、めっけ!
第17回 NPO法人「のんのりのだ物語」下向理奈さん
下向理奈さん
★岩手県野田村生まれ
★NPO法人のんのりのだ物語代表
今回もコネックさんが現地に行って、インタビューしてきたクサ!!
「のんのりのだ物語」。優しい響きがするクサ。
「のんのり」は野田村の方言で「こぼれるくらい、たくさん」という意味。「物語」という言葉はネーミングの段階から絶対入れようと思っていました。
物語??
人と人とのつながりから生まれるストーリーです。東日本大震災後、復興の応援で村外から多くの若者が訪れるようになり、つながりを村全体に広げたいと思いました。
一つ一つは小さくてもいい。たくさんのストーリーが生まれて、野田村の未来につながっていけばいいと思っています。どんな活動もまず小さな芽を出すところから始まりますよね。
そういえば、「コネックさん」も岩手の交流の芽。なんだか似てるね。
知っていてくれたクサ!ところで、NPO法人の仲間にはどんな人がいるの?
私たちのメンバーは20代の若者から70代のおじいちゃんまでいますよ。村内の農家の方や漁師さん、大工さん、食堂のおかあさん、主婦など11人で活動しています。
大工さんの工房に事務所を置き、囲炉裏で顔を合わせてイベントの計画などを話し合っています。
事務所のお庭は緑がいっぱい!
電波が弱いときは屋根に上って携帯電話をかけることもありますよ。
屋根に上っているときにお客さんが来ると何してるの~?とびっくりされることも。
「のんのりのだ物語」の活動が詳しく分かるサイト見つけたクサ。
ブログ http://blog.livedoor.jp/nonnori_story/
FBページ https://www.facebook.com/nonnori.story/
どんな活動をしているの?
私たちは2015年春から活動を始め、最初のイベントは大漁旗を振って三陸鉄道の列車を歓迎する「のだ村エモーション」でした。
村内外から約40人が集まって列車が通り過ぎる一瞬に全てをかける。ちょっとバカになってやると周りの人も付いて来やすいですよね、きっと。
やってみたいクサ!
私たちは交流コーディネートに取り組んでいるんですよ。
日帰り交流会や農業体験、民泊など地域で受け入れるんです。参加者は農家が初めてで、中には農家のおじさんやおばさんたちの普段のやりとりを聞いているだけでも面白いという人もいます。
地元の人にとっては当たり前の日常の風景や暮らしが、都会の人には「非日常」の体験として心に残るようです。
非日常って?
私は以前、生まれ育った野田があんまり好きじゃなかった。
私が楽しいと思っていた「非日常」は、例えばアミューズメントパークのようなところです。
でも、野田の交流事業に参加する都会の人たちと接して気付いたんです。都会の人たちにとっての田舎での「非日常」体験は、かつての私にとっての千葉のアミューズメントパークみたいなものだということに。
都会の人にとっては野田がアミューズメントパークになるんです。
野田がアミューズメントパーク!?
震災後、東京から野田に帰郷して、2012年に役場に入り昨年春まで働きました。
その間に、野田に民泊する教育旅行などを担当させてもらいました。そのとき、参加した都会の人たちが「星空がキレイ!」「海がキレイ!」「人柄が素敵!」って感動して帰るのを見て、そんなことを喜ぶの?と思いました。
これらはみんな私の日常です。
野田の「日常」が、都会の「非日常」につながるのは、発見クサ!!
素敵クサ♪
ありがとう。
野田をだんだん自慢に思えるようになってきて、そして、そのつながりを継続していきたいと考えるようになりました。
2015年3月に役場を退職し、NPO法人「のんのりのだ物語」を立ち上げました。
振り返るとどんな1年?
地元の人にもっとツアーの受け入れに興味を持っていただき、参加の輪が広がるようにしたいと考えました。
中には活動に興味があるんだけど手を挙げない人もいます。会うことができないとスカウトもできません。
どうするの?
そこで、人材育成の場をつくり、参加を呼び掛けました。
今春、「野田村大学」を開講し、村民には得意分野で「教授」になってもらっています。
「ほうれんそう学部」とか、いろいろなアイデアが生まれています。
ユニークサ!!!!
農家、漁師など第一次産業のほか、食や音楽のコースもつくりました。
村民一人一人に自分自身の存在意義の大きさを知ってほしいです。
今年の活動予定は?
情報発信にもっと力を入れていきたいです。
野田村大学はインターネットのクラウドファンディング「いしわり」で最初の資金確保をさせていただき、事業展開しています。
集まった資金は空き家の改修や発信ツール作りなどに充てています。野田村は大学生がいっぱい来るまち。
大学とも連携してさまざまな活動に取り組んでいきます。
詳しくは→URL http://ishiwari.iwate.jp/
けぇるくんもみっけ?
「家さけぇる(家に帰る)」。
家に帰ってくるような気持ちで、野田に来てくれる人が増えるように。そう思って名付けました。
ブログではけぇるくんのつぶやきも読めますよ。
雨が降らなければ、わからないこともあった。
潜ってみなければ、わからないこともあった。
楽しくて、すてきなおたからたちは、
目に見えるところだけにあるわけじゃないって、
ココが教えてくれたんだ。
最後に。これからどんな物語を作っていくクサ?
完結しない物語です。いい物語が完結したらもったいない。
一人一人がイメージを広げて、いろんな人の頭の中で新しい物語が続いていく。
大きな打ち上げ花火ではなく、一生芽を出し続けるような活動です。
コネックも、応援するクサ!!
野田村大学の入学許可書を交付します。
また野田さ、けぇるクサ!!
いつでも待っているのだ!
下向さんからの”メッセージ”
おまけ